はじめに
梅毒の新規感染者が1万人を超えたという発表がありました。
感染症の集計がはじまって以来初めての1万人突破であり、昨年度と比べても1.7倍増。明らかな感染増加が起きています。
梅毒とは?
梅毒は細菌感染することで起こる感染症です。
性行為で粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。感染すると、性器や肛門、口にしこりができたり、全身に発疹が現れたりしますが、一旦症状が消えるため治ったと間違われることがあり、発見が遅れる危険があります。
梅毒は、「模倣の名人」と呼ばれるように、全身に多彩な症状をきたす可能性があり、適切な抗菌薬治療を受けなければ、深刻な健康上の影響が起こりうる可能性があります。
また、母子感染により、流産、死産、先天梅毒などを起こす可能性があります。梅毒は、症例数が多いこと、治療に有効な抗菌薬があること、適切な抗菌薬治療により母子感染を防ぎうることなどから、公衆衛生上重点的に対策をすべき疾患として位置付けられています。
症状
梅毒は、感染したあと、経過した期間によって、症状の出る場所や内容が異なります。
第1期
感染後約1か月で、感染した場所(性器、肛門、口など)に、できもの、しこり、ただれなどができます。治療しなくても、数週間で症状は消えます。
第2期
感染後3か月程度経つと、手のひらや足の裏など全身に発疹ができます。治療しなくても、数週間から数か月で症状は消えます。
潜伏期
症状がないまま何年も経過することがありますが、皮膚や内臓で病気は静かに進んでいます。
神経梅毒
数年~数10年後に、心臓、血管、神経の異常が現れることがあります。
感染経路
梅毒の病原体である梅毒トレポネーマは、傷口からの浸出液、精液、膣分泌液、血液などの体液に含まれており、非感染者の粘膜や傷口などと直接接触することで感染します。
オーラルセックス(口腔性交)でも感染します。
必ずコンドームを使いましょう
コンドームを適切に使って、粘膜の直接の接触を避けるようにしましょう。
オーラルセックス(口腔性交)・アナルセックスにも気をつけましょう
オーラルセックスやアナルセックスでは妊娠の可能性がないこともあり、コンドームを使わない方が多いかもしれません。無防備なオーラルセックスやアナルセックスは梅毒を含む性感染症のリスクになります。コンドームを使用し、性感染症から身を守りましょう。
検査を受けるには
①保健所や都の検査室で、無料・匿名で受けられます。
②クリニックや病院の場合は、医療機関ごとに費用が違いますので、医療機関へ直接お問い合わせください。
◎自宅でできるおすすめな性病検査(梅毒)
ふじメディカル

