淋菌感染症(淋病)の症状や感染経路について
淋菌感染症は、淋菌という菌が原因となって発症する性感染症の1つです。
性行為(セックス、オーラルセックス「口腔性交」やアナルセックス)などで粘膜に感染するため、とても感染しやすい病気の1つでもあります。
淋菌感染症の報告数は、男性の患者数が女性の患者数よりかなり多いです。
これは、淋菌感染症に初めて感染した場合に、最初は男性の方が女性より症状が出やすいためと考えられています。
年齢別で見てみると、25-29歳が28%と一番多く、次いで、30-34歳が23%、20-24歳が21%の順となっています。
感染後2日から7日前後の潜伏期間を経て発症します。
症状
男性の場合、排尿時の熱感や尿道からの黄白色の分泌物、睾丸が腫れて痛むことがあります。
治療せずに放置すると、精巣上体炎を起こし、最悪の場合不妊に繋がることもあります。
また、前立腺に炎症を起こし、尿道内部に瘢痕が形成され、排尿が困難になる場合もあります。
女性の場合、症状は軽く、多くの女性は感染しても無症状で経過します。
症状があっても淋菌感染症に特徴的な症状ではなく、単なる膀胱炎や膣炎と診断されることがあります。
症状が出る場合、排尿時の痛みや熱感、そして黄色や血液が混じった膣分泌物です。
治療を行わないで放置した場合、子宮頚管炎となる可能性があります。
子宮頚管炎を引き起こした場合も、症状や徴候が見られないことが多く、症状や徴候が現れるときには、重症で強い腹痛や発熱の症状が出ます。
淋菌の種類
尿道炎
尿道から淋菌が侵入して炎症を起こす疾患です。
淋菌性尿道炎は発症が急激で症状が強い点が特徴です。
多くの場合、はっきりと認識できる排尿痛を伴います。
また、尿道から出てくる膿も色が薄いクラミジア性尿道炎のものに対し、濃い黄白色をしています。
子宮頸管炎
おりものの異常(におい・量など)や下腹部痛、不正出血、かゆみなどの症状がでることがありますが、多くは無症状で経過します。
感染に気付かずにいると、炎症が子宮頸管から卵管にまでおよび不妊の原因となります。
咽頭淋菌
オーラルセックス(口腔性交)により咽頭(のど)に淋菌が感染することで発症します。
のどの痛みや咳、痰、発熱などの風邪のような症状が出ます。
結膜炎
目に淋菌が感染することで発症します。
成人の場合は性器分泌物が目に入ってしまうことで感染してしまいますが、赤ちゃんの場合は母体感染が原因で発症します。
検査・診断
問診や視診で淋菌感染症が疑われる場合は尿検査が行われます。
咽頭淋菌の場合には、喉の検体を採取するか、うがい液を検体として検査を行います。
治療
抗生物質の飲み薬(アジスロマイシン)、点滴(セフトリアキソン)、筋肉注射(スペクチノマイシン)のいずれかを選択して治療を行います。
淋菌感染が消失したことを確認するまでは、性行為を避けなければなりません。
性的パートナーが感染している場合には、パートナーの淋菌感染消失の確認も必要です。
予防
予防には、性行為だけでなく性交類似行為も含む性的接触時にはコンドームを必ず使用することです。
無症状で感染している場合があるので、不特定の相手との性的接触を繰り返し行う場合や、複数の性的なパートナーがいる場合には定期的な検査が感染の拡大を防ぐためにも必要です。
現在では、クリニックで検査するだけでなく自宅で簡単にできる性病検査キットが普及しています。
複数の性的なパートナーがいる場合や少しでも気になる症状がある人は、ぜひ検査を受けてみてください。
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