【コロナウイルス対策で話題】世界保健機関(WHO)とは?
はじめに
コロナウイルスが流行している中、ニュースや新聞を見ていると
「世界保健機関(WHO)が~・・・」という見出しを多く目にします。
世界保健機関(WHO)は一体何をしている機関なんでしょうか?
意外と知らない人も多いと思います。
とうことで今回は知っているようで知らない
世界保健機関(WHO)とは何かについて簡単に説明していきたいと思います。
世界保健機関(WHO)
WHOのホームページを見ると
世界保健機関 (World Health Organization: WHO) は、
「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」
を目的として設立された国連の専門機関です。
〇主要な事業
(1)医学情報の総合調整
(2)国際保健事業の指導的かつ調整機関としての活動
(3)保健事業の強化についての世界各国への技術協力
(4)感染症及びその他の疾病の撲滅事業の促進
(5)保健分野における研究の促進・指導
(6)生物学的製剤及び類似の医薬品、食品に関する国際的基準の発展・向上
と記載されています。しかし、これだけでは、なかなかピンとこないと思います。
簡単に説明すると
【世界中の人々の健康のために色々活動している】ということです。
1948年に設立され、日本は1951年に加盟しています。(加盟国は194カ国)
毎年1回5月にジュネーブにて世界保健総会が開催され、事業計画の決定、予算の決定、執行理事国の選出、事務局長の任命を行っています。
現在の事務局長はテドロス・アダノムさんです。
元エチオピアの外務大臣です(R2.5.現在)

世界保健機関(WHO)の目的は?
「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」が活動目的です。
しかし、ここで定義されている健康とは
「身体的・精神的、そして社会的に完全に健全な状態のことであり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」
つまり、病気の撲滅のための研究、適正な医療・医薬品の普及だけでなく
健康的なライフスタイルの推進までも活動範囲ということになります。
そのため、生活習慣病の予防のための運動習慣の推進や子供どもの肥満予防、喫煙対策など、幅広い活動を行っています。
活動内容
冒頭で、WHOの主要な事業を説明しましたが、ここではコロナウイルス対策を通してのWHOの活動を簡単に説明していきます。
①中国から新型コロナウイルス患者が発生した報告を受ける
②中国への現地調査を実施
③情報収集
④情報開示
各国に平等な情報開示を行います。
もし、WHOの組織が存在していなかったら、各国が個別に情報収集しなければなりません。
⑤緊急事態宣言の発令
中国や各国の流行状況を鑑み「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」として
緊急事態宣言を行いました。各国へ情報発信を続けながら、発症国(中国)の支援
や発展途上国へ感染対策の指導等を行いました。
ちなみに、現在までに緊急事態宣言は過去に5回発表されています。
例)〇2009年の豚インフルエンザ
〇2019年のエボラ出血熱が感染拡大
日本との関係とは?
日本は1951年に加盟しています。
日本は、WHO総会や我が国が所属するWHO西太平洋地域の各種会合に積極的に参加し、我が国の保健医療分野の対策の推進や国際的な情報を入手、世界の保健課題への支援を行っています。
経済的な支援

WHOへの拠出金のグラフを見ると、日本はアメリカ、中国に次いで多い国になります。
2019年の日本の拠出金は、約257億円にものぼります。
世界の中でも多くのお金を拠出しているため、WHOへの貢献度はとても大きいと言えると思います。
アメリカとの関係について
アメリカのトランプ大統領は
「中国よりも多額の資金を拠出しているのに、WHOは中国寄りでアメリカに対して不公平だ」と批判しています。
テドロス事務局長が辞めない限りは、お金は出さないとまで言い出しています。
アメリカと中国は世界の覇権争いで対立している状態ですから、少しでも中国と親しくしていることが気になるわけです。
WHOとしても、アメリカからの拠出金が無くなってしまっては、活動が難しくなります。今後の行方が気になるところです…
まとめ
世界的に流行するような病気が発生した時こそ、各国が協力しあって対処する必要があります。
しかし各国の政府や企業だけ解決しようとすると、どうしても利害関係が強くなってしまいます。
そういった時に世界保健機関(WHO)がある事で中立な立場として、情報の収集、整理、発信まで行ってくれるわけです。
また、緊急時以外にも世界中の人々の健康のために活動してくれています。
